都農町名貫川の工作物、井堰調査を実施

 2月21日、都農町を流れる名貫川の河川工作物や農業用頭首工、井堰等の調査を、水産試験場小林分場、南九州水圏生物研究所(代表岩田一夫氏)と合同で実施しました。

 都農町産業振興課、建設課の協力もいただき管理台帳をチェックしながら計10箇所の工作物等の概要実態を調査しました。      町管理以外の高さ5m程度の規模の大きな砂防ダム(土木事務所管理)から数10cmの平堰タイプまで様々な形でした。            また魚道を備えた物からそうでない物、農閑期でも堰板がはめられたままの物、老朽化し洪水などで流失した物等々でした。

水産動物への影響もかなり大きいのではと思います。  一部写真をどうぞ

        支流の袋谷川(尾鈴川)の砂防堰堤・・・下流域は自然石を組み込んで高低差が生じないよう段差を小さくしており、魚達には優しそうです。

                               しかし、最後の放水部の高さは約4mで魚道はありません。

        轟渕橋下の農業用水井堰・・・農閑期でも堰板が設置されたまま 

        和田橋下の砂防堰堤・・・手前の悪い魚道と行程を長くして改善された良い魚道

                               下流の農業用井堰には横付け型で5段の梯子型魚道が設置されており、県内でも珍しいタイプのものです。

 堰板が設置されたままです。

        左岸側の農業用水路部から本流に一部排水されており、手前部分は天然石を並べてスロープをつくり剥離(はくり)流を減少させています。「水辺の小技」ですね。

        自然石を積上げて設置、増水のためか中間で破損されています。

   本当に様々なタイプですね。

   

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